公務員試験:グループディスカッションの練習はいらない!
一次試験の筆記試験がおわると、次に来るのはグループディスカッション(GD)ですよね。大学でもGDの練習回数を自慢する人がいますが、練習なんかいらないですよ。
GDの流れ
流れは下記の通り。
- グループ(4~8人)に分けられる。
- 課題が与えられる。
- 時間が決められる。
- あとは、役割(司会・書記・タイムキーパー・発表者)きめて、最後に発表。
普通に人と話せれば、練習はいらない
「GDは10回練習するように」
こういうアドバイスよく聞くと思いますが、
グループディスカッションは流れを理解できていて、知識があればはじめてでも合格できます。
試験官は、発言内容が的確かどうか、周りと強調して問題解決できるかどうかを見ています。しかし、いくら練習したいようと、テーマに対して喋れないと意味がないのです。
実は、与えられたテーマの知識をどれだけもっているかが勝敗の分け目です。
GD対策は”小論文”の参考書が一番!
公務員試験でよくあるパターンは2次試験でGD、最終試験に小論文だと思います。
だから小論文の勉強はあとでいいやって思われがちなんですけど違うんです。
なぜなら、GDのテーマ=小論文のテーマだから。
テーマの知識をもって挑んでください。
GDとは小論文をみんなで書くのと同義です。試験官が欲しいのは的確な意見を協調的に発言できる人物です。
地方上級・国家一般職[大卒]・市役所上・中級 論文試験 頻出テーマのまとめ方 2019年度
- 作者: 吉岡友治
- 出版社/メーカー: 実務教育出版
- 発売日: 2018/03/07
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログを見る
この本は本当にオススメです。頻出テーマごとにまとめ方が書いてあるので、GDまでに絶対に一読しておいてください。
市議会?市会?どっちが正しいの?
皆さんの住んでいる市では「市議会」「市会」どっちの名称使ってますか。
「市会」を使っていいのは選ばれし市だけ?!
実は「市会」を使っていいのは、横浜、名古屋、京都、大阪、神戸の5つの都市だけなのです。他の都市は「市議会」を使わなければダメなんです。理由は、下記の通り。
明治22年(1889年)に、全国の市で初めての議会が開かれた時、すべての市(横浜市・名古屋市・京都市・大阪市・神戸市の五大都市)が「市会」という呼称を使っていました。その後昭和22年(1947年)に地方自治法が公布され、市の議会ことは「市議会」と呼ぶことになるのですが、横浜、名古屋、京都、大阪、神戸の5市は、それまでどおり「市会」という呼称を使用し、現在に至っています。
要するに「五大都市」で全国で初めて市会が開かれた訳ですが、その後「市会」は「市議会」という名称に変更されました。しかし、五大都市は継続して「市会」という名称を使い続けているのです。
ちなみに2018年の現在の都市人口ランキングは次の通りです。
かつて五大都市と言われていた都市のうち、神戸市・京都市は他都市に人口を抜かれています。
そこで政令市の推移(1950年〜)についてのグラフを見てください。
1950年、まだ五大都市の人口は他都市よりも多いですが、1980年あたりから京都市と神戸市は人口減少により他都市に抜かれ始めています。今後もこの2都市は人口減少が続いていくでしょう。
逆に札幌市や福岡市は、人口を集めることでどんどん増えています。
しかし、札幌・福岡はどんなに人口が多くなろうと市会という呼称を使うことができないのです。市民にとってはどうでもいいですが、この呼び方に誇りを持っている市会議員は多いです。