public servant モチベーター

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サウナでキメる方法

サウナの本当の入り方を紹介させて欲しい。これは俺が社会人一年目の話だ。

 

まだ暑さが残る某年9月初旬。

平日は毎日終電帰り、休日はひたすら寝るという生活を送る中、休日の唯一の趣味はサウナ巡りだった。

 

サウナには基本おっさんしかおらず、俺のような若い奴は滅多に見ない。

サウナはただただ暑い…

なぜ裸のおっさん達とクソ暑い部屋ぶち込まれなければいけないのか…

次の趣味を考えようとしていた時、1つの疑問が頭に浮かぶ。

 

なぜおっさん達はサウナが好きなのか…?

 

おっさん達はデリヘルやソープ、キワキワマッサージといった風俗遊びをやり尽くしているはず。

そんなおっさん達がなぜサウナに集まるのか…何かがおかしい…サウナには風俗以上の快楽があるというのか…

 

その日の俺の洞察力はコナ●並みに研ぎ澄まされていた。

そして気付く。

おっさん達がサウナの後、決まって水風呂に入っていることを。

 

俺も試しにサウナの後すぐ水風呂に入った。

すると、途端に心臓はバクバクと音をたて、肺は急激に縮み呼吸が苦しくなった。

こんなことやっていたら死んでしまうと早々に上がったその時…体に異変が起こったのだ。

 

体の芯は熱いが、表面の皮膚だけは水風呂の冷たさが残りジンジンする感覚。

慌てて椅子に腰掛け、深呼吸する…体が宇宙まで広がり意識が遠のいていく感覚……深い瞑想しているような不思議な状態だった。

そうガンギマリしていたのだ。

 

この時、俺の体はサウナ→水風呂→休憩によって毛細血管が強制的に膨張・収縮を繰り返し、脳に大量の酸素が届けられていた。

そして、脳内でβーエンドルフィンという快楽物質がバンバン出ていたのだ。

βーエンドルフィンはランナーズハイを引き起こす物質でありモルヒネのような鎮痛作用や不安軽減作用があると医学的にも証明されている。

 

……ちくしょう

サウナの真髄を何もわかっちゃいなかった…

俺は今までの行いを恥じ、狂ったようにサウナ→水風呂→休憩のガンギマリルティーンを何度も繰り返したのだった。

 

そう、風俗通いのおっさんがサウナに行き着くのには理由があるのだ。