public servant モチベーター

#モチベーター#現役公務員

大学院生(理系)から地方公務員(政令市)に就職した話

私の就活について話します。

経歴は、国立大学工学部入学→大学院進学(バイオ系専攻)→政令市職員(行政職)です。

理系の学部・大学院に進みながら、地方上級公務員試験を受けて行政職で政令市の地方公務員となりました。この時、民間の就活も並行して行いました。

公務員を目指すかどうか迷っていた当時の私にとって、

①理系学生でも公務員試験に合格することは可能なのか

②その場合、独学でも大丈夫なのか

③民間の就活と公務員試験は両立できるのか

この3点に関する情報が何よりも欲しかったのですが、バリバリの理系学生で公務員試験、しかも行政職を目指す人など周りにいませんでした。

そこで、自らの体験談をありのままお伝えします。同じ境遇の方はもちろん、公務員を検討している方はご参考ください。

 

理系学生でも行政職は合格できる

行政職の公務員試験の内容は、憲法民法行政学・経済学等、理系とは全く関係の無い別分野であるため、理系学生は不利ではないかと思われがちです。

しかし、法学部や経済学部といった文系の学生も、公務員試験にでてくる問題を大学の講義で勉強しているわけではありません。確かに、専門用語などの基礎知識のところでは差はあると思いますが、両学生とも公務員試験のスタート地点はあまり変わらないという印象です。

いちばんの問題は、理系学生は研究室に毎日通う必要があることです。文系の学生は4回生になると、ほとんどが週1のゼミしかないはずです。ここが大きな差になると思いました。

 

勉強期間は1年間あれば十分

実際の勉強期間は1年2ヶ月間でしたが、1年間の勉強期間があれば十分合格ラインに届きます。もちろん、理系の学生でしたので少なくとも平日10時〜17時は研究室にいるため、平日の勉強時間は1〜2時間程度。休日は5〜6時間程の勉強時間でした。

ちなみに、私の学部の偏差値は53程度です。決して賢いわけではありませんが、効率良く勉強すれば、この勉強量でも合格は可能です。ただし、1年間勉強を継続できる前提の話です。

 

勉強法は独学で可能

独学の方法は、下の書籍に書いてあるとおり行いました。公務員試験界では知らない人はいない有名な本です。

逆に、この本のとおり継続して勉強すれば合格します。

私は徹底してこの本に従いました。公務員試験は広範囲の分野を勉強する必要がありますが、一つ一つの問題は難しくありません。いちばん難しいのは、勉強のモチベーションを1年間継続すること。

 

公務員試験受かる勉強法 落ちる勉強法【2020年度版】

公務員試験受かる勉強法 落ちる勉強法【2020年度版】

  • 作者: 
  • 出版社/メーカー: 洋泉社
  • 発売日: 2018/11/01
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

費用は5万円あれば十分

一般的に、大学の公務員対策講座では20万円〜30万円かかりますが、独学だと参考書を買うだけで良いので、5万円あればお釣りがきます。

私の場合は、公務員試験勉強していた(けど諦めた)先輩から過去問をある程度もらうことができたので、実質的には3万円も使っていません。

講座に入っていないと①試験の情報、②正しい勉強スケジュールがわからないのではないかと思われるかもしれません。

①に関しては、公務員試験に情報もくそもありません。わかっていることは試験の日程だけです。講座に入ったからといって、出題内容がわかることはありません。せいぜい先輩の成功体験や現役公務員の話が聞ける程度でしょう。

②に関しては、前述した書籍に勉強スケジュールが書いてあったのでそのとおり勉強しました。こんな情報は高いお金を払わないと獲得できないわけではありません。

では講座の利点はどこにあるのか。これは、公務員を目指す人が周りにいるという安心感にあると思います。

個人的には、この安心感は非常に重要だと感じています。なぜなら、受かるかどうかわからない試験勉強1年間もしなければなりません。人生を左右する試験に一人で挑むよりかは、同じ目標の人と一緒に挑む方が精神的に健全であることは明らかです。

逆を言えば、講座に入るメリットはこれだけです。やはり、1年間の試験勉強のモチベーションの保ち方が重要です。

 

民間の就活も並行してできた

あくまで試験勉強に著しく影響を与えない範囲で行う必要があり、会社はかなり絞る必要があります。なぜなら、政令市の公務員試験は6月末、これは就活真っ只中の時期と重なるからです。

私は食品会社6社(院卒・技術職)に就活を行いました。そのうち2社から内定もらいました。ただし、相当の覚悟は必要です。理由は、

①地方大学だったので移動に貴重な勉強時間を奪われること

②試験直前の追い込み時期と就活がもろに重なること

です。

確保すべき勉強時間と、就活のエントリー数のマネジメントが非常に難しいと思いました。エントリー数を増やすほど勉強時間が奪われます。民間就活を並行して行うのであれば5、6社が限界であると感じました。

しかし、大阪や東京などの就活会場となる都心部の大学生はもっとエントリーできると思います。都心部の大学生こそ両方目指すべきです。

 

 

以上、自分の体験談を書いてみました。

何度も言いますが、いちばん大事なのは1年間継続して高いモチベーションで勉強を行うことです。